(2016.3.20)

 

 

 

今年も桜の開花が待たれる時季になってきましたが、今回は桜が始まるまでの「端境期」を埋めてくれる貴重な写材の「梅」を取材してきたのでご覧いただきます。

梅については、今までにも「偕楽園」や「筑波梅林」を掲載しましたが、今回は群馬県高崎市にある「箕郷(みさと)梅林」の様子をご覧いただきます。
案内資料によれば、高崎市は「東日本一の梅の産地」で、榛名山の南面にあたる300haの丘陵地には、約10万本の梅の木が植えられています。また、近隣には榛名梅林(高崎市)、秋間梅林(安中市)などもあって、梅の生産が活発な地域です。
したがって、これらの梅林は偕楽園などの観光梅園とちがって、食用梅を生産する「梅畑」のため、見渡すかぎり白梅です。ちなみに、紅梅は実が小さくて酸味や苦みが強いため、食用には向かないとのことです。
群馬県全体では全国第2位の出荷量(年間4,500t)になりますが、南高梅などで有名な和歌山県が年間61,500tとダントツ1位で、全国シェアは72%に達しています。(平成27年実績、農水省調べ)
ピンクの花は観光用に植栽されている河津桜です。
梅園というと節くれ立った古梅をイメージしますが、ここは摘果用の梅畑のため、生産力が旺盛な樹齢10〜30年の成木が中心です。

養蜂用の巣箱もあちこちで見かけました。
前日は雪が舞ったため、榛名山もうっすらと冠雪しています。
福寿草です。
 梅は桜に較べて花弁が小さく、色も淡く、かつ花の密度も低いため、なかなか撮りづらい写材です。