(2024.7.28)

 

 

今回は「東京ステーションホテル」に泊まる機会があったのでその様子と、ついでに(今さらではありますが)インバウンドの皆さんに交じって都心観光もしてきたので、それらの様子をご覧いただくことにします。
東京駅の丸の内駅舎は2007(平成19)年5月から約5年半の歳月をかけて保存・復原工事が行われ、創建当時と同じドーム屋根を冠した赤レンガ造りの壮麗な姿に甦りました。ちなみに、2003(平成15)年には国の重文に指定されています。
その丸の内駅舎の1階の一部、2、3階と4階の一部が「東京ステーションホテル」になっていて、来年で開業110周年を迎える歴としたクラシックホテルですが、
ただのクラシックホテルと違うのは、東京駅とともに歩んだ歴史と物語が詰まっているところで、館内全体がホテルでありながらギャラリーの趣があり、鉄道好き、歴史好きには堪えられません。
貴賓口(↑↑)の向かって右側にホテルのメインエントランス(↓↓)があります。
今回泊まった部屋は丸の内北口のドームと改札口を見下ろす部屋で、駅構内に泊まるという不思議な感覚も新鮮でした。
南北のドーム部分にアーカイブバルコニーというスペースが3箇所あり、東京駅を行き交う旅客を眼下に、ドームのレリーフを間近に眺めることができます。
↑↑ちなみに、丸の内北口の改札前(地上階)から見上げるとこんな感じです。↓↓
ホテルは駅舎の上にあるため南北に細長い構造になっていますが、全長330mの廊下には100点を超えるアートワークが展示されていて、東京駅や鉄道、ホテルにまつわる写真や絵画を見ることができます。
こういうバゲージステッカーや栞などもレトロな雰囲気を盛り上げる小道具として「いい仕事」をしています。
かつてホテルには松本清張や川端康成といった文豪も滞在したことから、卓上のメモ用紙も原稿用紙をデザインした凝ったものになっています。
夜には赤レンガ駅舎がライトアップされ、八重洲口の高層ビル群を背景にひときわ優美な姿を見ることができます。
東京駅周辺の整備が一段落して見違えるようになりましたが、丸の内側は既存のビルが建て替えられたのに対して、八重洲口側は再開発され新しいビルが建ったのが対照的です。
今回は新丸ビルの7階テラスから撮影しましたが、丸ビルの5階テラス、KITTEの6階にある屋上庭園などからも眺めることができ、その様子は2018/9/16号で掲載したのでよかったらご笑覧下さい。
翌日は一時間ほど都心をバス観光しました。正真正銘の「お上りさん」です(笑)。
よく見る風景ばかりですが2階建てバスの高い席から眺める景色は思いのほか新鮮で一見の価値ありでした。
ただ、オープントップなので出来ればこの時期や冬場は避けた方がよさそうですね…(笑)。