(2023.11.19)

   

 

栃木県の塩原温泉は「開湯1200年」の歴史を有する北関東きっての古湯で、今春には御用邸記念館や老舗旅館で開催された雛飾りイベントの様子をご覧いただきましたが、

今回は温泉街の中心部にある観光吊り橋を主題に、紅に染まる山あいの紅葉を取材してきたので、いささかミニ更新ではありますがご笑覧ください。
鬼怒川温泉の龍王峡と塩原温泉を結ぶ「日塩もみじライン」(全長27.5km)という高原道路があります。沿道自体にも紅葉の見どころがたくさんあって、塩原温泉側起点の近くにある通称「大曲(おおまがり)」も人気のポイントです。
ヘアピンカーブの内側にある紅葉が良いアクセントになっていますが、ここは温泉街より少し標高があるため、ひとあし早く見頃を迎えるのと、昼過ぎにはもう山の影に入ってしまうので注意が必要です。


塩原温泉の中心街に「塩原もの語り館」という観光情報館があり、その裏手を流れる箒川(ほうきがわ)に架かる吊り橋が今回のお目当てです。
見えてきました!
2003(平成15)年に完成した全長52.5mの観光吊り橋で、渡った先は遊歩道に続いています。
対岸の紅葉に包まれるように佇むことから「紅の吊橋」と名づけられていて、塩原温泉郷でも屈指の絶景ポイントのため、この日も大勢の観光客で賑わっていました。
温泉街から少し下流には国道400号の旧道を利用した「大正浪漫もみじ街道」と名づけられた区間があり、渓谷や滝を眺めながら紅葉や黄葉のトンネルを散策することができます。
不動の滝


連珠の滝


奥に見えるのは塩原ダムに架かる「もみじ谷大吊橋」です。


紅葉の時季(今年は11/26まで)にはライトアップ(17〜21時)も行われて、昼間とは別趣の幻想的な景色を楽しむことができます。