(2018.1.28)

 

 

  

2016/5/1付の第235号で桜が満開の成田空港を特集し、たくさんの方にご高覧をいただきましたが、今回はEpisode2ということで、撮影場所を変えて少し違ったアングルからの写真をご覧いただくことにします。

現在、成田空港には(ターミナルビル屋上の展望スペースは別にして)4箇所の展望施設があります。

前回は「さくらの山公園」と「三里塚さくらの丘」からの写真をご覧いただきましたが、今回は「十余三東雲の丘」と「ひこうきの丘」からの写真を中心にご覧いただきます。

これらの展望施設は地元の自治体(成田市や芝山町)が管理している施設で、このほかに「航空科学博物館」の展望室からも離着陸する飛行機を間近に見ることができます。

これら「公設」の展望施設のほかにも撮影ポイントは幾つかあるようですが、ほとんどが成田国際空港会社(NAA)の所有地で立ち入りが禁止されていて警備の車両も常時巡回しているので、上記の展望施設からおとなしく撮る(笑)に限ります。

(お断り)
ふだん
N's TOWNでは鮮度重視の観点から「撮り下ろし」にこだわっていますが、今回は諸般の事情で一部「蔵出し」(撮り溜めた写真)も取り混ぜて制作したため、季節が混在しているのでご容赦願います。
これは「十余三東雲(とよみしののめ)の丘」から撮ったものです。ここはB滑走路の北端横にあって、主に北側からの着陸便を狙うことができますが、フェンスや電柱に視界を遮られる部分が多いため、撮影アングルは限られてしまいます。
これは「ひこうきの丘」から撮ったものです。ここは2016(平成28)年3月から供用開始になった最も新しい展望施設で、A滑走路の南端近くに位置します。
小高い丘になっていて、360度遮るものがないため、自在にカメラを振れるのが魅力です。
後ろに小さく写っているのは、B滑走路へ並行進入(Parallel Approach)しているJAL機(多分)です。

成田空港をベースにしているLCCのバニラ・エア(ANA系列)です。

仙台空港をベースにしているLCCIBEXエアライン(ANA系列)です。

両翼からヒョロヒョロと伸びている白い煙のようなものは、ヴェイパー(Vapour)といって主翼の上面を流れる空気が減圧されて、大気中の水蒸気が凝縮して水滴となったもので、原理的には雲や霧と同じです。 とくに湿度が高い時に発生しやすく、離着陸時に機内からご覧になったことがあるかと思います。

世界最大の旅客機、A380-800(エアバス社)です。総2階建てで、このタイ航空機の場合で、1階が全席エコノミー(377席)、2階がファースト(12席)+ビジネス(60席)+エコノミー(58席)、合計507席という超大型機です。
ちなみに、B747-400の後継機といわれるB777-300ER(ボーイング社)が360〜370席ですから、約1.5倍の座席数ということになります。更にちなみに、A380-800は全席エコノミーの場合、最大853席(!)までの設定が可能です。
これは「さくらの山公園」から撮ったものです。ここは公設展望台のなかで最も大きく、「空の駅さくら館」という立派な飲食/物販施設まで併設されています。
A滑走路の北端近くにあって、北側へ離陸する出発便や、北側から着陸する到着便を狙うことができます。
JALANAからは既に引退したB747ですが、貨物便や海外の航空会社ではまだまだ現役です。
エミレーツ航空のEK318便(A380-800)です。毎日ドバイから9時間半かけて飛んできます。
成田空港へは最盛期には5社(エミレーツ航空、ルフトハンザドイツ航空、エールフランス航空、シンガポール航空、タイ航空)がA380を就航させていましたが、その後、各社とも次々と他機種へ転換してしまい、現在はタイ航空(TG676/677)とエミレーツ航空(EK318/319)の※2社だけです。(※他にアシアナ航空(OZ101/102)が不定期でA380を投入中)

これは先ほどのタイ航空676便の折返し便です。成田空港に2時間ほど滞在して、677便としてバンコクへ戻ります。
これは先ほどのエミレーツ航空318便ですが、成田到着が17:30頃のため、冬場はこのように日没後の着陸になります。