(2011.7.3)
いわゆる「平成の大合併」では、多くの町や村が姿を消しました。茨城県でも盛んに町村合併が行われ、市町村の総数は約半減(85→44)しましたが、県南ではもともと小さな町村が2〜3箇所一緒になって、ひとつの市を新設したケースが多いため、耳慣れない名前の市ばかり増えて、あまり統合・整理された感じがしません。 今回ご覧いただく「雨引(あまびき)観音」がある場所も、かつては真壁(まかべ)郡大和村といったのが、2005(平成17)年10月に隣接する(西茨城郡)岩瀬町と合併して「桜川市」となりました。ちなみに、真壁郡は、最終的には、下妻市・下館市(後に筑西市)・桜川市の3市に「分割」された格好になって消滅しました。 そもそも、町村合併の目的が「規模の利益」による合理化・効率化だとすれば、合併後の新しい市域は、最低でもかつての郡レベル(できれば、複数の郡にまたがるレベル)の規模でないと、所期の効果は期待できないというのが管理人の率直な感想です。 …と、出だしから思いっきり脱線してしまいました。本題の雨引観音に戻ります。筑波山の北面に位置する雨引山(409メートル)の山腹にあり、寺伝によれば、587年に創建された真言宗の古刹です。桜の名所として有名で、N's TOWNでは2006(平成18)年4月に取材していますが、今回はアジサイを求めて5年ぶりの再訪となりました。 |