(2011.2.20)


   

 

 

  

前号でご覧いただいた木更津港から眺めた富士山もそうですが、冬場は空気が澄んで視程が良くなるため、夕景や夜景の撮影には恰好のシーズンといえます。

そこで今回は横浜の「みなとみらい21地区」を中心に、暮れなずむ横浜を取材してきましたのでご覧いただきます。

題して「よこはま・たそがれ」、ベタなタイトルでゴメンナサイ。
先ずは大桟橋からスタートします。ここは、横浜に寄港する豪華客船が発着する外航埠頭で、横浜港のシンボルでもあります。

この日は「飛鳥U」(50,142トン)が入港していました。飛鳥Uは日本郵船の子会社、郵船クルーズが所有・運航している外航クルーズ客船で、2006(平成18)年2月に売却された初代「飛鳥」(28,856トン)の後継船になります。

飛鳥Uは、日本郵船の米国子会社であるクリスタルクルーズ社が保有していた「クリスタル・ハーモニー(1990年竣工)」を改装したものなので、「U」といいながら初代(1991年竣工)より1歳年上のお姉さん(ちなみに、船は女性名詞)になります。

このHPをご覧いただいている頃は、オーストラリア・ニュージーランドを巡る「オセアニアグランドクルーズ40日間(1/31〜3/11)」に遠航中で、今ごろ(2/20)はニュージーランドに立ち寄っている頃かと思います。ちなみに、気になるクルーズのお値段はお一人様170〜970万円ですが、それでもほぼ満席とかで、いやはや何とも優雅なことです。

こちらは同じ場所から撮った夜景ですが、昼景とは一味違った、豪華客船ならではのゴージャスな趣があります。

煙突に描かれた意匠は「ファンネルマーク(Funnel Mark)」といって、船会社を識別する目印になっています。

ちなみに、白地に赤い横棒を二条描くデザインは「二引(にびき)」と呼ばれる日本郵船の旗印で、同社が保有する氷川丸(横浜港で係留展示)の煙突も同様の塗り分け(右写真)になっています。

大桟橋から見た赤レンガ倉庫のある新港地区です。画面中央のやや左手、赤レンガ倉庫の先、ビルの間に、うっすらと富士山が遠望されます。

この時期は赤レンガ倉庫の一角にスケートリンクが特設されます。今年で6年目になり、40×23メートルというから、50メートルプールくらいの広さがあります。

この辺りの佇まいは、ちょっと日本離れしていて、管理人のお気に入りのスポットです。

ここは、通称「汽車道」とよばれる遊歩道で、かつての臨港鉄道の軌道敷です。この鉄橋は港2号橋梁といって、1907(明治40)年に米国のAmerican Bridge Companyで製造されたトラス橋で、1909(明治42)年に当時の「鉄道院」によって架設されたものです。

みなとみらい21地区の文字通りランドマークともいうべき、ランドマークタワービル(70階建=日本最高層)で、48階までがオフィスフロアー、49階から上層は横浜ロイヤルパークホテルになっています。69階(273メートル)が展望台フロアー(有料)になっていて、360度の眺望を楽しむことができます。それでは上ってみましょう。

画面中央に見えるのが先ほど通ってきた「汽車道」、その向こうに赤レンガ倉庫が2棟、更にその先の大桟橋に飛鳥U、更にその先の左手に横浜ベイブリッジが見えます。

←ここをクリックすると大きなパノラマ写真が見られます。
←ここをクリックすると大きなパノラマ写真が見られます。
横浜コスモワールドの観覧車を眼下に、横浜港からベイブリッジなどが一望できます。

横浜駅周辺の商業施設が集まっている一角です。
こちらはビルの北東側にあたり、みなとみらい地区の高層マンション群や展示会場のパシフィコ横浜を眼下に、川崎から東京都心方面へ続く大パノラマが拡がっています。

海の女王「日本丸」もライトアップされて一段と幻想的です。
港とともに発展してきた横浜には、歴史的建造物がたくさんありますが、この建物は1934(昭和9)年に建築された横浜税関で、屋上の塔屋に乗っかったイスラム風のドームが特徴です。

大桟橋から見たみなとみらい地区の夜景です。