(2010.7.11)


   

 

   

埼玉県幸手(さって)市の権現堂堤というところでアジサイを取材してきたのでご覧いただきます。もともと、ここは春の桜並木と菜の花畑で有名な場所で、N's TOWNでも2005.4.17号でご紹介していますが、現在では春の桜の他にも、アジサイ・彼岸花・スイセンが四季を彩る花の名所となりました。アジサイは、1996(平成8)年からボランティアの手により植栽が始まり、現在では100種12,000株まで増えて、毎年6月を中心に「アジサイ祭り」が催され、多くの観光客で賑わっています。
これは「アナベル」という種類で、純白の小さな花弁が集まった大輪が見事なアジサイです。アメリカが原産の外来種で、咲き始めは薄緑色ですが、開くにつれて純白に変わります。

こちらは日本固有種のガクアジサイで、よく見かける球状のアジサイは、これを改良した園芸種です。周りの花びらだけが額縁のように咲くのことから「額紫陽花」といいます。

権現堂堤の斜面を埋め尽くすように群生しています。ちなみに、左方向が旧権現堂川(もとは古利根川)になります。

平地と違って堤防の傾斜地に植栽されているため、斜面を流れ落ちてくる渓流のような趣があり、とても立体感と躍動感があります。