(2006.2.12)
「前号は寒々しい氷瀑の写真ばかりで、見てるだけで風邪を引いてしまった」という話も聞きませんが(←そんな人が居られたら管理人冥利に尽きますが…)、今回は陽光きらめく伊豆半島を一周して参りましたのでご覧いただきます。 周遊経路と取材ポイントは右の衛星写真をご参照願いますが、熱海から東伊豆(R135)を南下して石廊崎に至り、更に西海岸(R136)を北上して土肥・修善寺を経て沼津に抜ける、という右回りのコースを辿りました。 |
岬の先端にある爪木埼灯台です。1937年(昭和12)の設置で、海抜38メートルの高さから相模灘に出入りする船舶の安全を守っています。 なお、(余談ながら)地名は爪木「崎」と書きますが灯台は爪木「埼」と書きます。ちなみに、下でご紹介する石廊崎も灯台は「埼」と書きます。なぜかどこの灯台もすべて「埼」と書きます。(←久し振りに蘊蓄を垂れてみました) |
スイセン群生地の裏側(南西側)には奇岩が連なる荒磯が拡がっています。爪木崎は500万年前に火山の溶岩が海中に沈み込んだ所で、火成岩が急激に冷却されてできる見事な柱状節理を見ることができます。可憐なスイセンと荒々しい海岸線という自然の巧まざる演出には感嘆するばかりです。 |
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石廊崎(いろうざき)は相模灘と遠州灘を分ける伊豆半島最南端の岬です。海抜60メートルの断崖が紺碧の海にせり出し、遙か沖合には伊豆諸島を望むという、胸が空くような雄大このうえない景観を欲しいままにできます。 |
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岬の先端には石廊「埼」灯台があります。海抜があるため灯塔自体は高さ9メートルと小振りですが、設置は1871年(明治4)で当初は木造(!)という由緒ある灯台で、石廊崎が古くから海上交通の要衝だったことが伺われます。 |
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かつては岬の近くに「ジャングルパーク(熱帯植物園)」などの集客施設もありましたが、それも閉園(2003/9)してしまった今はすっかり「枯れた観光地(地元の方ゴメンナサイ)」といった佇まいで、それだけに昔と変わらない自然の雄大さに感動を新たにしました。(←フォローになってますでしょうか?) (右の写真は巨大な廃墟と化した現在のジャングルパーク) |