(2024.1.14)

   

 

関東平野の北部、茨城県古河市付近には、埼玉県/群馬県/栃木県/茨城県の4つの県境が集中しています。厳密には、4県境が1点で交わっているわけではありませんが、これだけ狭い地域に4県境が集中している場所は全国的にも珍しいかと思います。

実際の県境は右下の地図のように複雑に曲折しているため、県道9号(佐野古河線)を北上すると、♪茨城県(古河市)に入りました、♪埼玉県(加須市)に入りました、♪栃木県(栃木市)に入りました、♪群馬県(邑楽郡板倉町)に入りました…とカーナビが立て続けに越境を告げます(笑)。

このあたりは広大な渡良瀬遊水池の西縁にあたり、その一部は地元自治体により運動公園や多目的広場として整備され、熱気球をはじめ、スカイダイビングや小型機などスカイスポーツのメッカとしても知られています。

なかでも、12月には「熱気球ホンダグランプリ」の最終戦が開催され、今回も競技機が30機、協賛企業や係留体験搭乗等のオフィシャルバルーンが6機の合計36機が参加して大勢の観客で賑わいました。

熱気球というのは、ガスバーナーを焚いて球体内部の温度を加減して上昇下降を操作し、高度によって変化する風を上手く捉えて目的地へ向かうという何ともデリケートな乗り物のため、飛行は気流の安定している夜明け直後が中心になります。

この日も午前の競技飛行は実施されましたが、あまりの早朝(6:40開始)だったため、午後の競技飛行(14:30開始)に合わせて出かけたところ、大気の状態が不安定のためキャンセルになってしまいました。

このため、今号は「渡良瀬バルーンレース」と題しながら「レース」の写真は1枚もなく、「エキシビション」の写真と映像ばかりになったので予めお断りしておきます(汗)。
 
地元のスカイダイビングクラブ5人によるデモンストレーションがありました。
ホンダのオフィシャルバルーンによる熱気球教室でバルーンの立ち上げ手順が展示されました。
午後の競技飛行がキャンセルになったため、ファンサービスとして有志3機によるバルーンの立ち上げが展示されました。
18時からは「バルーンイリュージョン」が行われました。
日中の風も止んで絶好のコンディションでした。


↓↓動画(40秒)もご覧下さい。↓↓
19時からは隣接する会場で「渡良瀬遊水池花火大会」が行われ1万発の花火が打ち上げられましたが、バルーンイリュージョン(上記)のなかでも花火が打ち上げられたため、それと勘違いして(?)バルーンイリュージョンが終わると帰途につく人が少なからずおられたのは残念でした。