(2023.9.3)

   

 

今回は日光中禅寺湖の南岸にある「英・伊大使館別荘記念公園」を見学してきたのでその様子をご覧いただきます。
日光中禅寺湖畔には明治中頃から昭和初期にかけて各国大使館の別荘が建てられ、「夏には外務省が日光へ移る」といわれたほど国際避暑地として発展したようです。
現在も別荘として使用されているのはフランスとベルギーだけですが、英国とイタリアの大使館別荘については、栃木県が買い取って修築・復元したうえで記念公園として公開されています。ちなみに、指定管理者はいずれも(株)日光博物館です。


英国大使館別荘です。これは復元された建物で当時のものではありません。

別荘前の「プライベートビーチ」(笑)です。

英国大使館別荘に隣接するイタリア大使館別荘です。

1997(平成9)年まで歴代の大使が使用されていたとあります。
室内の建具や調度類はできるだけ再利用して復元されていて、当時の雰囲気をそのまま味わうことができます。
広縁からは中禅寺湖の表情豊かな景観を満喫することができます。
近くの桟橋には中禅寺湖観光船も寄港します。

2階の眺望室兼寝室です。

内外装を飾る杉皮張りの意匠は、イタリアンセンスを醸しながら、それでいて周りの景観と調和して見事です。



<おまけ>
中禅寺湖畔を切り上げ、山王林道を経て鬼怒川の源流部にある奥鬼怒温泉郷へ回りました。
ここから先(奥鬼怒スーパー林道)はマイカーの乗り入れが禁止されているので、宿のマイクロバス(約25分)か徒歩(約1時間30分)で向かいます。
詳しくは別の機会に譲りますが、濁り湯の露天風呂がとても風情のある山奥の一軒宿でした。