(2021.11.7)
昨秋は各地の紅葉が近年にない当り年だったのに対し、今年はいつまでも暖かい日が続いたせいか、どちらの紅葉情報を見てもピークすら定かでない状況で、このままシーズンが終わってしまいそうな所も見受けられます。 そうしたなか、日本アルプスの山々では初雪があったとのニュースを見て、急遽、穂高の新雪とカラマツの黄葉、梓川の清流をカメラに収めるべく晩秋の上高地へ行ってきたのでその様子をご覧いただくことにします。 N's TOWNでは今までに2回、上高地を訪れていますが、何れも雨に祟られて満足に撮影できませんでした。今回はスッキリとした秋晴れに恵まれて、深まりゆく山の秋を心ゆくまで満喫できました。 |
この日は好天で風もなかったため、荷揚げのヘリは終日大忙しでした。 |
明神はかつて林業が盛んだった頃の根拠地で、現在では穂高連峰への登山基地でもあります。 |
梓川左岸の遊歩道を河童橋へ戻ります。 |
遊歩道はカラマツの樹林を抜けていて、往路とは別趣の雰囲気を楽しむことができます。 |
河童橋の近くの小梨平というところには、穂高連峰を正面に眺める素敵なキャンプ場があります。 |
日帰りのお客さんがいなくなって静かになった夕暮れの河童橋、こういうひとときもいいものです。 |
翌日は朝から河童橋で朝日に輝く穂高連峰を狙いましたが、雲とも霧ともつかないものがひっきりなしにやって来て、そうこうしているうちに明るくなってしまいました。 |
大正池へ回りました。 |
1915(大正4)年6月6日、焼岳が噴火して梓川が堰き止められ一夜にして出現したといわれています。 |
ちなみに、上高地で「池」というのは、梓川が堰き止められたり、淀んだりして水を湛えている場所のことをいうようです。 |
その焼岳(2,455m)です。よく見ると頂上からは白い噴煙らしきものも見えます。 |
田代湿原です。 |
田代池です。 |
今では砂礫が堆積していて、「池」というより「水たまり」といったところですが、清流が水草を洗いながらほとばしる様子はいつまで見ていても飽きません。 |
こんなところに西穂高岳(2,909m)への登山口がありました。 |
いたるところで野猿を見かけました。 |
日照の関係かもしれませんが、梓川の左岸にはひときわ見事なカラマツの樹林を多く見かけました。 |
カラマツの黄葉が秋晴れの青空に映えて、さながら「晩秋の輝き」といった趣です。 |
最後にもう一度、河童橋からの絶景を見納めて、名残尽きない上高地を後にしました。 |
緊急事態宣言が解除され、上高地も賑わいを取り戻しつつあるようでしたが、かつての大混雑といった様子はなく、(当然ながら)海外からの来訪者も見当たらず、深まりゆく山の秋を静かに堪能できた2日間でした。 |
最後まで長々ご覧いただきありがとうございました。 |