(2020.4.12)

 

  

茨城県の南部はいわゆる「平成の大合併」で市町村の統廃合が活発に行われたところで、守谷市(2002年発足)、坂東市(2005年)、常総市(2006年)、つくばみらい市(同)などが生まれて、水海道市(2006年)がなくなっています。


2005(平成17)年8月にはつくばエクスプレス(つくば〜秋葉原)も開業していますから、この頃はこの地域が大きく変貌したことが伺えます。


今回はそのつくばみらい市を南流する小貝川にある「福岡堰」周辺の桜並木を取材してきたので、その様子をご覧いただくことにします。


小貝川は取手市の南部で利根川に合流する全長111.8kmの一級河川で、利根川水系では鬼怒川(176.7km)に次いで第2位の長さを誇ります。


合流部から30kmほど遡ったところに福岡堰という水門があり、小貝川に並行する根通(ねどおり)用水路という農業用水路への取水口になっています。


その用水路と小貝川のあいだの堤防上、約kmにわたって約550本のソメイヨシノが植えられていて、毎年この時期には満水の用水路に映える桜並木を見物する沢山の人で賑わいます、


……が、時節柄、市の桜まつりが中止になり、この日の来訪者も「三々五々」といったところでした。



桜は八分咲きといったところで、用水路への通水も取材日の前日から始まったばかりで、水位はさほど高くなかったです。
一本の幹に紅梅と白梅が咲いていました。「源平咲き」というそうです。

この用水路の普段の様子は知らないのですが、よほど水位が低いのか、あるいは空堀なのか、通水前に咲いていた菜の花が水没しかかっていました。
福岡堰を切り上げて市の南部にある「きらくやまふれあいの丘」へまわりました。
ここは市の総合福祉施設で、エントランス部や敷地奥の自然散策路周辺の桜が静かに見頃を迎えていました。


来年はぜひ心置きなく各地の桜を巡りたいものです。