(2018.8.26)

 

  

奥日光はN's TOWNで何度もご紹介している管理人お気に入りのフィールドですが、今回は小田代ヶ原から西ノ湖(さいのこ)方面を歩いてきたので、その様子をご覧いただきます。

このあたりは標高が1,400〜1,500メートルあり、盛夏でも日中の気温が25℃を超えることはないため、毎年この時季には期せずして足を運んでいます。

とくに、猛暑日が続く今年は平地との気温差が10℃以上あり、さながら高原の別天地といった趣がありました。

8月も下旬になると夏休みとは思えないほど閑散としていて、散策の出発点にあたる赤沼駐車場もご覧のような状況でした。
小田代ヶ原、西ノ湖、千手ヶ浜方面へは、環境保全のためマイカーの乗り入れが規制(通年)されていて、写真(↑)のような低公害バスが周回しています。
小田代ヶ原は戦場ガ原の西側に広がる周囲約2キロの湿原で、三方が山に囲まれたごく浅い盆地状になっていて、N's TWONでは今までに何度も訪れているので、ご記憶の方もおられるかと思います。
中央に見えるのが「貴婦人」と呼ばれるシラカバで、小田代ヶ原のシンボルツリーのような存在です。

このあたりは、夏休みのはじめの頃には、林間学校の小学生が賑やかに行き交うところです。

倒れた木の上に次世代の若木が芽吹いているのをよく見かけます。自然循環の摂理を象徴するような光景で、「倒木更新」と呼ばれています。
西ノ湖は中禅寺湖西岸の千手ヶ浜の西約2kmに位置する小さな湖で、かつては中禅寺湖と一体だったのが土砂の堆積により切り離されたといわれています。
中禅寺湖の近くにありながらここまで足を伸ばす人は少なく、皆さん静かな湖畔で思い思いの休日を楽しんでおられました。
千手ヶ浜です。6月(クリンソウの見頃)には対岸の菖蒲が浜から遊覧船が運航されます。

緑の淵を縫って竜頭の滝へと下る湯川の流れです。
奥が竜頭の滝方向になります。岩を噛む清流の音を聞きながら林間の小径を往くのも乙なものです。