(2017.4.23)

 

 

 

群馬県の南部に位置する高崎は、かつての三国街道(R17)と中山道(R18)が、現代の関越自動車道と上信越自動車道が、上越新幹線と北陸新幹線が分岐する交通の要衝で、名実ともに群馬の玄関口となっています。

また、戦前には養蚕、製糸、織物という一連の蚕糸業が群馬県の主要産業だったことから、高崎はその集散地として大いに賑わい、現在でも県内有数の商業都市として、県都前橋をも凌ぐ勢いをみせています。

その高崎の西部、白衣観音で有名な観音山丘陵の麓に、少林山達磨寺という黄檗宗の古刹があります。「縁起だるま」発祥の寺として有名で、新年のだるま市で賑わう様子をニュースなどでご覧になったことがあるかと思います。

管理人は些か高崎にご縁があることから、毎年、少林山のだるまをいただいてお祀りし、翌年これを納めして新しいだるまをいただくということを続けています。

…ということで、今年も少林山を訪れて名残の桜を眺めてきたので、近隣の様子もふくめてご覧いただくことにします。
納められた古いだるまは本堂の縁側に積み上げられたあとお焚きあげで供養されます。
だるまといえば選挙ですが、高崎市域からは中曽根康弘氏、福田赳夫氏、福田康夫氏の総理大臣が選出されたほか、小渕恵三氏(吾妻郡中之条町)も含めると、群馬県からは4人の総理大臣を輩出しています。ちなみに、本堂脇の達磨堂には各氏の選挙達磨(レプリカ?)も展示されています。

ミツバツツジです。

観音山丘陵の頂上あたりにある展望園地です。
少林山の近くを流れる碓氷川沿いの緑地公園です。
高崎城址公園です。
お濠の周辺が公園として整備されていて、この時季は約300本のソメイヨシノが妍を競っています。
高崎藩は井伊家17代の直政公が入封して立藩、江戸に近く交通の要衝だったことから、その後も有力譜代大名が続きました。
城址には市役所をはじめとした公共施設が建ち並び、往時を偲ばせるのは残されたお濠と移築復元された東門、乾櫓などの僅かな遺構のみです。

市役所の最上階(21階)にある展望ロビーからは、上毛三山(赤城山、榛名山、妙義山)まで一望することが出来ます。
ここは高崎市の南部、甘楽郡甘楽町(かんらまち)にある小幡(おばた)という古い城下町です。
桜並木に沿って「雄川堰(おがわぜき)」と呼ばれる清らかな用水路が巡っていて、日本名水百選、疎水百選に選ばれています。
小幡の町から3kmほど奥まったところにある宝積寺です。
ここは小幡氏の菩提寺で、推定樹齢130年の枝垂れ桜が満開を迎えていました。