(2016.10.9)

 

 

 

茨城県の南東部、鹿島灘と霞ヶ浦に挟まれた一帯は「鹿行(ろっこう)地域」と呼ばれます。気象情報などでも「茨城県鹿行地域」と発表されることがあるため、関東地方の方には聞き覚えのある地名かと思います。

これはこの地域が同県の(旧)鹿島郡と(旧)行方郡からなることに由来しています。「行方(なめかた)」というのも難読地名の一つですが、現在は一部が潮来市に編入されたほかは、2005年(平成17)年9月から行方市となっています。

…と、例によって大きく脱線しながら始まりましたが(笑)、今回はその行方市にある「西蓮寺」というところへ取材に行って参りました。

西蓮寺は桓武天皇の勅願により782(延暦元)年に創建されたと伝えられる天台宗の古刹で、その院号(曼珠院)に因んで(?)、境内やその周辺に約10万本の彼岸花が植えられていて、参詣の人々を楽しませています。

彼岸花は前号でご覧いただいたばかりで、「もうお腹いっぱい…」という声が聞こえてきそうですが(笑)、この時季の数少ない貴重な写材なので、どうかご容赦ご笑覧をお願いします。
山門は国の重文に指定されています。
境内は小高い丘の上にあり周囲には里山の景観が残っています。