(2016.8.21)

 

 

 

「夏炉冬扇」……、などという古い諺を引っ張り出すのも気が引けますが、「夏場のスキー場」というのは、かつては「夏炉」以外の何ものでもありませんでした。

ところが最近では、各地のスキー場が夏場は観光花園に変身し、「夏扇」となって集客に余念がありません。

管理人の試算では(笑)、冬場よりは採算が劣るようですが、それでも通年稼動できる妙味は、経営者には「堪えられない……」はずです。

「花園」といってもほとんどが「ユリ園」です。ユリは宿根草のため毎年植え替える必要がないこと、寒暖に強くあまり手が掛からないこと、華があって集客力が強いこと、などがその理由(←これも管理人の私見)と思われます。

ちなみに、管理人の知っている限りでは、ユリ以外では玉原(たんばら)スキー場(群馬県)のラベンダーがあります。

余談ですが、「たんばらラベンダーパーク」は関東近郊では「夏扇」の老舗です。

今回はそうした観光ユリ園のひとつである「ハンターマウンテンゆりパーク」(栃木県)へ行ってきたのでご覧いただきます。
ここは、その名のとおり「ハンターマウンテン塩原」というスキー場で、東急リゾートサービスが運営されています。
栃木県の北部、塩原温泉の近くにあって、首都圏からの日帰りも可能な人気のスキー場です。
標高1,200〜1,300mの高原に位置するため、気温は夏でも20〜25℃と快適に過ごすことができます。
3万坪のゲレンデに、50種400万輪のユリが植栽されていて、早咲きから遅咲きへ1ヶ月半ほどかけて順次開花していきます。
この日は最上部の「白樺の丘」あたりが見頃を迎えていました。