(2015.12.27)
小倉百人一首には「竜田川」を詠んだ歌が2首あります。何れも錦秋の竜田川をモチーフにしたもので、 第17番、在原業平の 「ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」(古今和歌集)と、 第69番、能因法師の 「あらし吹く み室の山の もみぢばは 竜田の川の 錦なりけり」(後拾遺和歌集)です。 竜田川は生駒山(奈良県)の東麓を水源とし、生駒山地と矢田丘陵に挟まれた平群谷を南流して、斑鳩町で大和川に合流する全長わずか15kmの河川で、古歌の舞台となった河畔も、今ではすっかり住宅地と化して、(県立)竜田公園のある一帯が僅かに往時の風情を偲ばせるのみです。 今回、たまたま現地を訪れる機会に恵まれ、折から紅葉の時期でもあったので、「からくれなゐに 水くくる」様子を見に行ってきましたが…… |
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今年の紅葉は全般に色づきが悪く、とくに関西地方は例年になく「不作」ということを耳にしていましたが、竜田川もご多分に漏れず、十分に紅葉しないまま赤茶けた色になって、干からびてしまったものが多く、百人一首どころではない状況でした(笑)。 | |
…ということで、様子のいい枝だけを厳選した(笑)超「ミニ更新」で今号はご容赦願います。 |
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一年間ご覧いただき有り難うございました。 来年も引き続きお立ち寄りのうえご笑覧を願い上げます。 それでは、皆さまよいお年をお迎えください。 |