(2015.9.6)

 

 

 

ひとくちに日光といっても、東照宮のある「日光市街」、いろは坂を登り切った「中禅寺湖畔」、竜頭の滝から先の戦場ヶ原や湯ノ湖といったいわゆる「奥日光」、と大きく3つの地域に分けることができます。

標高も日光市街が約600メートルに対して、奥日光は1,400〜1,500メートルあり、盛夏でも日中の気温が25℃を超えることがないため、毎年この時期には炎暑を逃れて訪れています。

とくに、猛暑日が続いた今年は平地との気温差が10℃以上あり、さながら高原の別天地といった趣がありました。
毎回散策するコースはだいたい決まっていて、赤沼から小田代ヶ原、戦場ヶ原あたりを周回しますが、今回は小田代ヶ原から光徳牧場へ回りました。

遊歩道がよく整備されていて、高低差もほとんどなく、さほどの運動量にもならないコースですが、清々しい山の気に触れながら、緑の林間を進む気分は格別です。

奥日光からの帰途、宇都宮にある「大谷資料館」に立ち寄りました。

ここは、有名な大谷石(おおやいし)の石切場で、地下採掘場の跡が資料館として一般に公開されています。
1919(大正8)年から1986(昭和61)年までの約70年をかけて、大谷石を掘り出して出来た巨大な地下空間で、深さ30m、広さ21,000u(140m×150m)あり、野球場が一つすっぽり入ってしまう大きさです。

坑内の気温は11℃と半袖では寒い気温で、地上へ出たとたんにメガネが曇りました(笑)。

石肌には採掘作業の跡を見ることができます。

戦争中は地下工場として、戦後は政府米の貯蔵庫として活用され、現在では各種イベント会場としても使用されています。