(2014.5.4)

 



 

2001年4月から続けてまいりましたN's TOWNが、今号で200号を数えることができました。

あらためて御礼申し上げますとともに、引き続きのお立ち寄りをお願いします。

今回は、富士山周辺の桜の様子を、
200号記念として、いつもより写真は増量、ウンチクは控えめで(笑)ご覧いただきます。

「富嶽秀麗春爛漫」などと大袈裟なタイトルをつけていますが、
200号記念に免じてご容赦ご笑覧ください。

上(↑)の地図の黄色で着色したエリアが今回周遊した地域です。個々の細かい場所の説明は割愛させていただきますが、概ね富士山の西麓と山梨県の中西部になります。詳しい撮影場所の情報をお知りになりたい方は、どうぞ管理人までご照会ください。

富士市の東部、沼津市と境を接するあたり、古い湿地帯の名残のような場所です。かつては見事な桜が枝をひろげていましたが、先年の台風でやられてしまいました。おまけに、今回は花季も過ぎていて残念な姿ですが、それでも数輪が残っていてくれたので、敬意を表してカメラに収めました。

富士市を流れる潤井川という川で、このあたりは「龍巌淵」といって岸辺に見事な桜並木が続いています。


管理人謹吟
富士市の「岩本山公園」というところで、市民の憩いの場にもなっています。
静岡県の北部、富士宮市を流れる「稲瀬川」という川で、富士川の支流になります。静かな山里を彩る桜たちです。
富士と桜と菜の花の「全部入り」(笑)です。
同じく富士宮市にある日蓮宗の古刹「興徳寺」です。
こちらは富士宮市にある日蓮正宗の総本山「大石寺(たいせきじ)」です。
山梨県の韮崎市にある「王仁塚(わにづか)の桜」と呼ばれている一本桜です。ここからは富士山は見えませんが、残雪をいただく八ヶ岳をバックに望むことができます。
韮崎市にある「新府(しんぷ)城趾」です。このあたりは一面の桃畑で、桜のあとを追うように桃の花が開花し、新府桃源郷とも呼ばれています。背後の山は南アルプスの鳳凰三山です。
新府城は武田氏の古城で、屋根瓦にも家紋の「四つ割菱(武田菱)」が乗っかっています。
山梨県の北杜(ほくと)市にある「実相寺」です。バックには南アルプスの名峰、甲斐駒ヶ岳(2,967m)が聳えています。

実相寺といえばこの「山高神代桜」が有名です。国指定天然記念物のエドヒガンザクラで、推定樹齢2,000年(!)です。
ここは山梨県(南巨摩郡)富士川町というところにある「大法師(おおぼし)公園」というところです。富士川町というのは、甲府盆地の南端、笛吹川と釜無川が合流して富士川となって流れ出す所で、2010(平成22)年3月の町村合併までは鰍沢(かじかざわ)町という風雅な名前の町でした。ちなみに、古典落語にも当地を舞台にした「鰍沢」という名作があります。町村合併のつど由緒ある名前が消えていくのは本当に何とかしてほしいものです。「今号はウンチク少なめ」といいながら、思わず脱線しそうになりました(笑)。
ここからは、御坂山塊の向こうに頭を覗かせている富士山を遠望することができます。
今回は富士山の西麓を南から北へ2日間かけて取材しました。富士山は朝方は晴れていても、お昼を過ぎると雲が湧いてくるのですが、今回は2日とも夕方まで一片の雲も懸かることなく、一日中富士の晴れ姿を仰ぎながら、またとない愉しい撮影行になりました。「富士と桜」、私たち日本人にとっては、今さら何の説明も要らない絶景でした。



管理人謹吟