前半は「八方尾根」です。八方尾根は白馬連峰の主峰のひとつ、唐松岳(2,696m)付近の稜線から延びる約7.5km、標高差約1,900mのなだらかな尾根です。
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八方尾根は古くからスキー場として開発されたところで、管理人も学生時代に何度か行ったことがあります。1998(平成10)年の長野オリンピックの際には、アルペンスキーの競技会場となったので、ご記憶の方もおられるかと思います。
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麓から3本のゴンドラ/リフトを乗り継いで一気に標高1,830mまで上ります。
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ここから標高2,060mの八方池までのコースが、「八方尾根自然研究路」として整備された約2.5kmのトレッキングコースになっています。
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ルートは木道や階段等で整備されているので、特別な登山装備は不要ですが、終点近くはガレ場が続くため、足元はそれなりの準備が必要です。 |
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ここは紅葉を楽しむというより、天空に開けるアルプスの絶景を眺めるところです。
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麓(標高773m)を出発するときは、天気予報の通り快晴でしたが、気温が上がるにつれてガスがかかってきて、トレッキングコースの終点にある八方池へ着く頃には、すっかり視界が遮られてしまいました。
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八方池は、背後の白馬三山(白馬岳/杓子岳/白馬鑓ヶ岳)を水面に映す秀麗な姿から、「天上の池」ともいわれるコースきっての絶景ポイントですが、残念ながら次回までのお預けとなりました。
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後半は「栂池(つがいけ)高原」です。 |
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栂池も古くからスキー場として開発されてきたところで、麓の「鐘の鳴る丘ゲレンデ」は緩傾斜のファミリー向けゲレンデで、管理人もスキーを始めた頃には大変お世話になった懐かしいところです。
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麓からゴンドラとロープウェイを乗り継いで標高1,829mまで上がります。
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麓は低い雲に覆われていましたが、雲上まで上がると眩しい朝陽に紅葉が輝いていました。上(↑)の写真はロープウエイの車窓から遠望する白馬三山(白馬岳/杓子岳/白馬鑓ヶ岳)です。
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栂池高原は八方尾根の北側、白馬岳(2,932m)の山懐にひろがる総面積約100haの高層湿原で、標高1,900m〜2,000mの高地にいくつもの沼や湿原が点在して、これらを縫うように一周約5.5q(所要約3.5時間)の散策路が整備されています。
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紅葉とダケカンバの白い樹皮がイイ感じに織り重なっています。
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この辺りは初夏には水芭蕉が見られる湿原(1,860m)です。ロープウェイの山頂駅にも近く、バリアフリーの周回路もあって、車いすでも安心です。
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正面奥に聳えているのが、後立山連峰の最高峰、白馬岳(2,932m)です。
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この辺りは「ワタスゲ湿原」(1,870m)といって、夏期にはワタスゲやニッコウキスゲが咲き乱れますが、この時期には周囲の山々が錦秋の装いで彩りを添えます。
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ワタスゲ湿原から先は登りにかかるため、ここで引き返す人も多いですが、散策路として整備されているので、履き物さえキチンと準備していれば、子供でも平気です。
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さらに奥へ進みます。先ほど通過してきたワタスゲ湿原を見下ろします。その奥の赤い屋根のある辺りは、ロープウェイの山頂駅付近です。
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昨日(八方尾根)の経験をもとに、ガスが上がってくる前に、撮影を急ぎながら散策路を進みます。
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ここは「浮島湿原」(1,920m)といって、栂池高原の白眉ともいうべきフォトポイントです。後の山は左手奥が白馬岳、右手は小蓮華山(2,766m)から白馬乗鞍岳(2,469m)へ続きます。 |
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ここは「もうせん池」という小さな湿原で、奥に見える尾根が散策路の最奥部になります。
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ここは散策路の最奥部にある「展望湿原」(2,010m)で、正面に白馬岳の大雪渓が望める絶景ポイントですが、管理人が到達した時には、既にガスが先回りしていて、視界が遮られてしまいました。
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展望湿原から急なヤセ尾根を下って帰途につきます。眼下に雁股池が見えています。
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高地で一日中晴天に恵まれることは、よほどの幸運でもないかぎり難しいようで、なかなか簡単には撮らせてもらえません。
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