(2012.11.11)
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名だたる秀峰がひしめく北アルプスだが、西側の立山連峰と東側の後立山(うしろたてやま)連峰に分かれ、二つの山塊は黒部峡谷を挟んで対峙している。後立山連峰は、立山や剱岳といった信仰の色濃い立山連峰の後に控えることから、そのように呼ばれている。 後立山連峰は、その山稜に沿って富山県と新潟県/長野県の県境が走っていて、北端は北陸道最大の難所とされた親不知の断崖となって日本海に落ち込んでいる。 一方、南方の稜線は、黒部川の源流に位置する三俣蓮華岳で立山連峰と合流し、槍ヶ岳、穂高岳、焼岳などを経て最南端の乗鞍岳へと連なりながら、岐阜県と長野県の県境を画している。 ちなみに、この後立山連峰の赤沢岳(2,678m)の直下を貫き、長野県側の大町市扇沢と富山県側の黒部ダムを結んでいるのが、全長5.4qの関電トンネルで、立山黒部アルペンルートの一部として、トロリーバスが運行されている。 深田久弥は「日本百名山」の後記に、その選定基準として山の品格/歴史/個性の三点をあげているが、北アルプスの山々は、いずれもそれらの基準を充たして余りある名峰揃いであり、百名山のうち、北アルプスだけで15座を占めている一事がすべてを物語っている。 …と、深田久弥まで引っ張り出して物々しい書き出しになってしまいましたが、どうもこういう大きい景観の話になると、肩に力が入りすぎて失礼しました(笑)。 今回は、その後立山連峰のうち、白馬山麓を中心に、一足早い紅葉を取材してきたのでご覧いただきます。 |
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![]() (C) 小谷村観光連盟 |
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| 山の秋はとても短くて、ロープウェイの夏期営業も11月4日で終了しました。八方も栂池も冬リフトへ模様替え(上の左写真)が始まります。今回取材したのは10/9〜10でしたが、2週間後の10/24には早くも初雪が降り、2〜3p積もったとのことです。上の右写真はその時の「浮島湿原」の様子です。 |
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