(2012.4.1)


   

 

 

  

南伊豆といえば、河津桜が早咲きで有名ですが、今回はその河津町と、さらに南の南伊豆町を周遊してきました。

河津桜は、伊豆急行の河津駅付近から、河津川に沿って約3キロにわたって植えられている桜並木が中心で、南伊豆の温暖な気候と早咲きの特色により、毎年2月中旬から咲き始めます。

さらに、もともと河津桜は花季が長いことに加えて、川下から川上へ向けて順次開花してゆくので、約1ヶ月間にわたって楽しむことができ、毎年100万人(!)を超える観光客が訪れます。

ところが、今年は例年にない厳冬のため、開花が3週間も遅れたため、桜祭りの会期が終わる時期になってもまだ一分咲きという有様で、急遽、会期が延長されることになりました。

取材した時期(3月上旬)でも、写真に写っている川下地区を中心にようやく八分咲きといった状況で、川上地区はいまだ一分咲き〜三分咲きといったところでした。

河津桜というのは、大島桜と緋寒桜の自然交配種で、染井吉野のような可憐さには欠けますが、艶やかなピンクの大きな花びらが特徴です。

上の写真が、いちばん河津桜らしく写っていると思います。

このように、まだ堅いつぼみの枝が多く、蜜を求めに来たメジロも当惑気味(笑)でした。

ここは、河津町から南へ25キロほど下った南伊豆町下賀茂温泉というところです。下田の更に南になるため、こちらの桜は既に満開を迎えていました。

南伊豆町でも「みなみの桜と菜の花祭り」というのを開催されていて、今年で第14回になります。桜の種類は河津町と同じ河津桜ですが、まだ河津町ほど有名ではない(南伊豆町の皆さんゴメンナサイ)ので、ごった返して身動きが取れないといったこともなく、ゆっくりと楽しめる穴場(!)です。