(2012.1.15)


   

 

 

  

いつも年始の更新初めは、決まって富士山とその周辺の景色をお目に掛けてきましたが、今回は冬の日光を訪れる機会に恵まれたので、その様子をご覧いただくことにします。

N's TOWNでは、いままで何度となく日光を訪れてきましたが、冬は足場が悪い(早い話が冬用タイヤを持っていない)ため、雪景色の(奥)日光は、実は今回が初めての取材です。

また今回は、わが国最古のクラシックホテルである日光金谷ホテル(右写真)の様子も、あわせてご覧いただくことにします。

大谷川(だいやがわ)の河原から見上げる神橋(手前の橋)です。日光金谷ホテルの庭園から、この場所へ下りる散策路があります。

東照宮の辺りは路肩に僅かに雪が残る程度でしたが、朝夕は氷点下になるため、境内を流れる水路には飛沫が凍りついていました。

クラシックホテルというのは、戦前に創業し、戦前に建築された建物で、現在も営業している、というのがおおよその定義になっているようですが、そのなかでも日光金谷ホテルは、1873(明治6)年オープンの最古参で、国指定の登録有形文化財に認定されています。

その他にも有名なところでは、富士屋ホテル(箱根)、万平ホテル(軽井沢)、東京ステーションホテル(東京)、川奈ホテル(伊豆)、ホテルニューグランド(横浜)、奈良ホテル(奈良)、六甲山ホテル(神戸)などがあり、いずれも国の重要文化財や近代化産業遺産に指定されています。

1935(昭和10)年に完成した別館で、1957(昭和32)年には昭和天皇・皇后両陛下が宿泊されています。

ホテルのフロントです。フロントの裏手(少しソファーが見えている場所)がロビーになっていて、庭園越しに東照宮の杜を眺めることができます。
ダイニングルームの格天井や柱頭にも、どこか東照宮を意識したような意匠が施されています。

明治40年代から現在も使用されているテーブルランプです。このように、当時の什器類が、館内のあちこちで、さりげなく現役として活躍しています。

ルームキーのタグは、神橋の擬宝珠(ぎぼし)をかたどったものです。

夕食後にバーを覗いてみると、暖炉で薪のはぜる音が心地よく、思わず腰を据えてしまいました。

東照宮のある日光市内から「いろは坂」を登ってくると、少しずつ雪景色に変わってきます。明智平からロープウエイで展望台へ上がります。

正面が華厳の滝、その先が中禅寺湖、さらにその先、雪雲に覆われている辺りが戦場ヶ原です。

戦場ヶ原はすっかり冬景色で、横殴りの風に粉雪が舞っていました。右の写真は、昨秋に同じ場所から撮った写真です。

紅葉の時期には団体客でごった返す土産物店も「開店休業」といったところです。店先にはトレッキング用(?)のスキーやスノーシューが所狭しと並んでいました。

紅葉の名所の竜頭の滝も、氷瀑になりかかっていました。右の写真は、紅葉の時期に、同じ場所から撮った写真です。

中禅寺湖の北岸にある二荒山(ふたらさん)中宮祠(ちゅうぐうし)です。男体山の山頂にある二荒山神社奥宮と、日光山内にある二荒山神社本社の中間にあるので、中宮祠と呼ばれています。