|
正面の山が金華山(329メートル)で、その下を流れるのが長良川です。向かって左手が上流、右手が下流になり、ちょうどこの辺りの水面で鵜飼いが行われます。金華山の頂上に小さく見えているのが、岐阜城(かつての、稲葉山城)で、斎藤道三や織田信長の居城として、「国盗り物語」(司馬遼太郎)の舞台になった名城です。
|
|
鵜飼いは、暗夜に篝火を焚いて行う漁のため、観覧客は屋形船のなかでお酒やお食事をいただきながら、陽が落ちるまで舟溜まりのような場所で待機します。
|
|
その間に、「焼き舟」が芳ばしい香りを振りまきながら接舷して、焼きたての鮎を届けてくれたりするので、ついついお酒が進んでしまいます。
|
|
また、綺麗な「鵜ガール」(仮称!)を満載した「踊り舟」も流れてきたりして、雅びなのか喧噪なのか、よく分からない状況になってきます(笑)。
|
|
この日は19:45に、花火の合図で鵜飼いが始まりました。鵜飼は川を下りながら漁をするので、屋形船の方も鵜舟と並走しながら、これを見物する格好になります。
|
(C) 岐阜市観光協会 |
|
鵜舟は全部で6艘、それぞれに鵜匠と舟を操る船頭が2人乗っていて、10〜12羽の鵜を操ります。
|
|
|
|
|
|
松割り木の篝火に照らされた景色はまことに幽玄そのものですが、足場の悪い舟べりで揺れながら撮るのはなかなか骨が折れます。
|
|
鵜飼いのクライマックスともいえる「総がらみ」です。これは、6艘の鵜舟が横隊になって、浅瀬に魚を追い込む「巻き狩り」の一種ですが、あいにく「本艦」の停泊位置が悪くて、こんな写真しか撮れませんでした。
|
おもしろうて やがて悲しき 鵜舟哉
ご存知、蕉翁45歳の作です。 |