(2009.12.14)


   

 

   

9月の下旬に上信越国境をスタートした紅葉前線も、12月に入ると都内の一部にその名残りをとどめるのみとなりました。そして今年も紅葉のフィナーレは、晩秋の夕陽に黄金色に輝くイチョウです。

都内には見事なイチョウ並木やイチョウの巨木が随所にあって、都の木に指定されている他、東京大学の校章にもデザインされるなど、何かと東京と縁の深い木です。

N's TWONでも、かつて、代々木公園、明治神宮外苑、国営昭和記念公園(立川市)などのイチョウをご紹介しましたが、今回は日比谷公園と皇居周辺のイチョウを取材してきましたのでご覧いただきます。

下の写真は、日比谷公園内にある「松本楼」というレストランのガーデンテラス前の大イチョウです。推定樹齢400年の巨樹から降り注ぐ木漏れ日が、とても都心とは思えない心地よい雰囲気を演出しています。

ちなみに、このイチョウは日比谷通りの拡張に際して伐採されるところを、日比谷公園の設計者でもある本多静六博士が、自らの首を賭けて移植したことから、「首賭けイチョウ」の別名があります。

更にちなみに、この松本楼は戦前の関東大震災と、戦後の学生運動で2度の焼失に遭いながらも再建され、2003年には創業100周年を迎えて、今では公園のシンボルのような存在です。

東京駅から丸ビルと新丸ビルの間を真っ直ぐ皇居方面へ向かっている広い道路があります。この道路は皇室行事や外国大使が信任状捧呈のために馬車で皇居に向かうのに使われることから、通称「行幸通り」と呼ばれています。

行幸通りの両側にも見事なイチョウ並木があって、晩秋ともなると黄金色に輝く黄葉が近隣のビル街に調和して、いかにも「東京のイチョウ」といった趣があり、管理人お気に入りのスポットです。

正面奥が東京駅丸の内中央口、手前のレンガ色の建物が東京海上日動ビル本館、その奥が新丸ビル、更にその奥(東京駅の八重洲側)がグランド東京ノースタワービルです。東京駅の周辺もすっかり様子が変わりました。


イチョウを撮り終えると今年も終わったなと実感します。
一年間ご覧いただき有り難うございました。
来年も引き続きお立ち寄りのうえご笑覧を願い上げます。

それでは、Merry Christmas and a Happy New Year ! よいお年をお迎えください。