(2009.2.1)


   

 

   

今回は「ロウバイ」をご覧いただきます。「老梅」ではなく、「狼狽」でもありません。「蝋梅」と書きます。中国から渡来した品種で、中国名の蝋梅がそのまま和名になりました。ロウ細工のような花弁がその名の由来で、花のないこの時期に貴重な彩りです。

社寺の庭などで数株が静かに咲いているのを見かけます。華やかな山吹色でありながら枯淡な趣もあって、茶花などに重宝されているようですが、今回ご覧いただくのは群馬県安中市にある「ロウバイの郷」という所です。
ここは3.2ヘクタールの休耕田に1,200株、12,000本のロウバイが植栽されています。さすがにこれだけ集まると「枯淡」と言うわけにはいきませんが、真冬の青空を背に黄金色の群落が鮮やかなコントラストを見せています。


表紙の写真は、横川〜軽井沢間の碓氷峠に懸かる鉄道橋で、平成5年に国の重要文化財に指定されています。「ロウバイの郷」から車で20分ほどの所にあります。