(2008.10.12)


   

 

   

「禍々しい」と書いて「まがまがしい」と読みます。文字通り、「不吉である」とか、「縁起が悪い」とか、「気味が悪い」とかいった意味で、横溝正史の怪奇小説などでよく見かける言葉ですが、今回はその禍々しくてどこか怪異な雰囲気を漂わせる彼岸花をご覧いただきます。


わが国には稲作とともに渡来してきた古い帰化種で、昔からこの時季の田園風景には、なくてはならないアクセントになっています。

また、非常に生命力が強く群落を形成することが多い特性を活かして、積極的に植栽して観光資源に利用している地域もあり、写真愛好家にとっては恰好の写材にもなっています。

私たちにはとてもなじみのある彼岸花ですが、その鮮烈な赤色と異形の花弁からどこか妖気漂うところがあり、どうしても好き嫌いがはっきり分かれる花かと思います。
ほの暗き 木の間に朱(あか)し 曼珠沙華 (管理人)