(2006.8.13)


   

 

    

「夏炉冬扇」……、などという書き出しもわざとらしくて、我ながら照れてしまいますが、「夏場のスキー場」というのは、かつては「夏炉」以外の何ものでもありませんでした。

ところが最近では、各地のスキー場が夏場は観光花園に変身し、「夏扇」となって集客に余念がありません。

管理人の試算では(?!)、冬場よりは採算が劣るようですが、それでも通年稼動できる妙味は、経営者には「堪えられない……」はずです。

「花園」といってもほとんどが「ユリ園」です。ユリは宿根草のため毎年植え替える必要がないこと、寒暖に強くあまり手が掛からないこと、華があって集客力が強いこと(←これは管理人の見解)、などがその理由と思われます。
ちなみに、管理人の知っている限りでは、ユリ以外では玉原(たんばら)スキー場(群馬県)のラベンダーがあります。余談ですが、「たんばらラベンダーパーク」は関東近郊では「夏扇」の老舗です。

今回はそうした観光花園のひとつである「富士見高原ゆりの里」(山梨県)へ行ってまいりましたのでご覧いただきます。


…が、その前に北杜(ほくと)市明野町というところにあるヒマワリ園へ立ち寄りました。
ここは「夏場のスキー場」ではなく、休耕田(たぶん)を利用した観光ヒマワリ園です。中央高速の韮崎インターから車で20分程の丘陵地で、視程に恵まれると八ヶ岳から南アルプス・富士山を一望できます。

ちなみに、2004年10月に東宝系で公開された映画「いま会いにゆきます」(出演:中村獅童、竹内結子)のロケに使われたヒマワリ畑がここです。

ご参考までに、ヒマワリ畑の撮影に必須のアイテムをご紹介します。ヒマワリは花丈があるため、下のような写真を撮るには視点を高くする必要があるので、「脚立」が欠かせません。
これからが「富士見高原ゆりの里」の写真になります。ご覧の通りゲレンデが一面ユリの花で埋め尽くされています。
上の写真の奥に映っているリフトで頂上へ昇ると下のような景色が拡がっています。下の方に駐車場が見えます。この辺りで標高1,300メートルあるので結構涼しく過ごせます。
500万輪のユリが植えられているそうですが、いろんな種類があってよく分かりません。

総じて黄色いのが多いようです。(←幼稚園児のようなコメントでスミマセン!)
ゆり園の一角に白樺林があって、そこにもユリが植栽されています。ここはカメラマンの密度が異常に高くて、ユリの数より三脚の数が多いような……(冗談ですが)。
帰途、清里に立ち寄りましたが、大変な混雑のため早々に退散しました。上の写真は「清泉寮」の建物です。