(2005.-1.10)


   

 

 

 

東京・丸の内の年末を彩る「東京ミレナリオ」を取材してきました。毎年、クリスマスイブから元旦の未明まで、丸の内の仲通りに点灯されるイルミネーションがそれで、東京の新しい祝祭として定着してきたといわれています(本当?)。

「東京ミレナリオ」を語るにうえで欠かすことのできないのが、兄貴分ともいえる「神戸ルミナリエ」のことで、ちょっとだけ触れておきます。

「神戸ルミナリエ」は、阪神・淡路大震災犠牲者の鎮魂と、都市の復興・再生への夢と希望を託して、大震災があった1995年(平成7年)の12月に初めて開催され、神戸の街と市民に大きな感動と勇気を与えました。その後、市民や各界から継続開催を求める強い声が寄せられ、都市と市民の希望を象徴する神戸の冬の風物詩として定着し現在に至っています。(公式HPより抜粋)

一方、「東京ミレナリオ」は、その名の通り世紀替わりの1999年(平成11年)の年末から2000年(平成12年)の年初にかけて開催されたのが最初で、今回(2004〜2005年)が第6回になります。公式HPによれば「東京の街を舞台装置に見立て、人々が夢や喜びとともに出会い・触れ合う東京の新しい祝祭」というのがそのコンセプトのようですが、こちらは要するに歳末のお祭りです。



点灯が午後5時30分からなので、丸ビル内を散策したりライトアップされた東京駅を撮ったりして時間を潰していたら、5時過ぎには会場へ至る道路がすっかり人の波で埋まっていて、列の最後尾は丸の内オアゾから東京駅丸の内北口まで伸びており、会場にたどり着くまで小一時間もかかる始末でした。
上の写真は丸ビルの5階にあるテラスから撮った東京駅です。向かって左手が旧国鉄本社ビルがあった一角で、現在は再開発されて「丸の内オアゾ」というビル群(右の写真ご参照)に生まれ変わりました。

先年、丸ビルも新しくなり、新丸ビルも現在改築中で、東京駅丸の内側はすっかり景観が一新しました。
会場は大手町側から有楽町側への一方通行になっています。イルミネーションは入口(郵船ビル横)と出口(新東京ビル横)のものが一番見事で、まん中は見上げながら通過といった感じです。何しろ、明治神宮の初詣のような人混みのため、立ち止まって写真を撮るのは至難の業です。
 
下の写真は出口部分のイルミネーションです。出口付近だけなら長蛇の列に並ばなくても、東京會舘側や東京国際フォーラム(旧都庁)側から入って眺めることができます。ここまで来ると人の流れも分散するので、ゆっくりカメラを構えることができます。

また、ここなら三脚を立てることも可能ですが、最近のデジカメは感度を上げてもノイズが出にくくなったので手持ちでも撮れます。ちなみに、今回のは全部ISO800で撮っています。

なお、2006年(平成18年)春から東京駅舎の復元・保存工事が始まるため、美観及び警備・安全上の問題が生じる可能性が高いことから、「東京ミレナリオ」は今年末の第7回(2005〜2006年)で休止となるそうです。