(2003.-7.-6)


 

ラーメンとアジサイの町

 

佐野市は栃木県の南西に位置し、渡良瀬川を挟んで群馬県館林市と接する商工業都市、といってもピンと来ない方が多いかと思いますが、北関東唯一のご当地ラーメン=「佐野ラーメン」といえばご存じの方が多いかと思います。それでもピンと来ない方は右の地図をご覧ください。

何しろ人口8万人の町にラーメン店が300店近くあり、今なお増加の一途をたどっているというから尋常ではありません。とくに、佐野駅前通り=「ラーメン横町」と国道50号線沿い=「ラーメン街道」に集中していて、いたるところにラーメン店の看板を見ることができます。

市当局も「ラーメンの町」づくりに熱心で、佐野市の公式HPにもラーメン店マップが掲出されているほか、佐野ラーメン店会(現在77店)を結成して、年間300万人の観光客誘致を目指す力の入れようです。

なぜ、佐野がラーメンの町になったのか?気候とか水とか諸説あるようですが、管理人は「ゴルフ客が口コミで伝えて評判が拡がった」という説が最も信憑性があるように思います。「ゴルフ帰りに立ち寄ったラーメン屋」というのでは何か急にありがたさが半減するような気がしますが、名物の起源は案外そんなところかもしれません。

佐野ラーメンの特徴は「青竹打ち」の縮れ麺と澄んだスープといわれています。「青竹打ち」というのは中国・広東省から当地にやってきたコックさんが伝授した手法で、一端を固定した孟宗竹をテコのように操って麺を打つ中国の秘法(?!)とかで、これによって麺に独特の縮れ具合とコシが出て、絶妙な歯ごたえと舌触りが生まれる、と佐野ラーメン会の説明にあります。(うーむ!)

どの店が美味しいか?今回、管理人は「佐野ラーメン三井」というお店で「佐野ラーメンデビュー」しました。ちなみにYahooで「佐野、ラーメン」をキーワードに検索すると18,000件を超えるページがヒットしますが、このお店はそうしたサイトの一つで5つ星評価を受けていて、日曜日の午後2時過ぎに入店しましたがほぼ満員でした。肝心の味ですが、正統派佐野ラーメンというのでしょうか、醤油味のあっさりスープで飽きのこない味ですが、どちらかというとコッテリ系が好物の管理人には、やや物足りない感じがしました。

「ラーメンはいいがアジサイはどうした」というお叱りの声が聞こえてきそうですが、もともと花木類のことは詳しくないので写真でご覧いただくことにして(オイオイ)、蘊蓄の部はこれにてお仕舞いにさせていただきます。


例によって、写真をクリックすると大きい画像が見られます。

大平山は栃木市の西方・大平町にある標高約300メートルの丘陵で、山頂の大平神社に至る石段の両側に2000株以上のアジサイが群生していてアジサイ坂と呼ばれています。
毎年、アジサイ祭り(今年は6/14〜29)の期間中は大変な混雑になるようですが、この日は最終日ということもあって比較的ゆっくり散策できました。アジサイにはこういう強い直射日光より曇天や木漏れ陽(下の写真)の方が似合います。  
もともと日本古来のアジサイは上の写真ような青色だったようですが、幕末から明治にかけて来日したヨーロッパ人がこれを持ち帰り、青色以外の色を作り出したといわれています。
ガクアジサイです。古くは、関東地方の海岸を中心にこの種のアジサイが多く自生していたようです。こちらが日本アジサイのルーツともいうべきもので、上の写真ような手毬型のものは、その変種ということになります。
アジサイにバッタ君が休んでいたので記念に1枚。青ガエルやカタツムリが一番お似合いですが、バッタ君も撮影が終わるまで動かないで協力してくれました。
右の写真と下の写真は大平山ではありません。管理人の自宅の近くの団地の方々が丹精込めて育てておられるアジサイです。
団地の傾斜地200メートル程の場所に15種450株のアジサイが見事な花を咲かせ、知る人ぞ知る地元の隠れた名所になっています。

[ 管理人食感 ]

やや太目の縮れ麺とあっさり醤油味の澄んだスープだが、もう少しスープの主張があっても良いのではないか。チャーシューは味付けが控えめで、やや物足りない。 
★★★

場所は国道50号線田島町立体交差すぐ
(\500)
(この写真の拡大画像はありません)