(2002.-2.28)

写 真 館

日光・田母澤御用邸


過日、日光・田母澤(たもざわ)御用邸記念公園を訪れましたのでその写真をご覧いただきます。小旅行のついでに立ち寄ったので、限られた時間で撮影のため今回は右の写真を含めて5点のみの掲載です。


襖引き手金具
田母澤御用邸は日光市内(神橋T字路)から国道120号線を清滝方面へ1キロほど行ったところにあり、杉木立に囲まれた傾斜地にひっそりと佇んでいます。

明治32年(1899年)、大正天皇(当時皇太子)の静養地として造営されたもので、太平洋戦争中は今上陛下も疎開されていたとか。その後、幾多の変遷を経て栃木県に移管され、現在は記念公園として建物の一部が公開されています。

館内は意外に簡素な造りになっていますが、細かいところまで細工が行き届いていて、辺りを包む深閑とした空気と相俟って醸し出される神々しい佇まいはさすが御用邸の貫禄です。

なお、表紙の写真(大猷院廟雪景)と写真館末尾の写真(東照宮参道)は昨年の同時期に撮影のもの(旧作)です。



回遊式庭園から見た景色。
廊下のガラス越しに見た景色。波打った古いガラスも今や貴重な遺産。(外庭の揺らぎはすこし誇張してありますが……)
「御玉突所」とか。
天井の明かりも時代の意匠。たしか、欄間の壁画も由緒のあったものです。
東照宮から二荒山神社へ至る参道。足元が危ない…。