(2001.11.18)

写 真 館

     

紅葉紀行2001
( 奥利根編 )

 

今回は「紅葉紀行2001」の後編として、奥利根編をご覧いただきます。水上から利根川の源流に分け入った一帯はブナ・ミズナラ・カエデといった広葉樹が広く分布し、季節ともなると錦秋の装いで彩られます。今回は水上を振り出しに、谷川岳(一の倉沢)→照葉峡→奥利根水源の森→坤六峠→片品→沼田と武尊山を中心に時計回りに一周しました。


洞元湖
取材は10月14日で、奥利根水源の森ではピークを1週間ほど逃したようですが、そのほかは好天にも恵まれて見事な紅葉に出合うことができました。とくに、奥利根水源の森は知る人ぞ知る紅葉の穴場で、あまり教えたくありませんが、管理人のイチ押しです。(新緑の季節も最高!)。



 

谷川岳天神平ロープウエイの麓駅から林道(実は国道291号線)を小一時間進んだ行き止まり。正面に谷川岳一の倉沢の岩壁が立ち塞がり見る者を圧倒します。5月に来たときは足下まで残雪が残っていました。ここまで車で入れますが、駐車場も狭いので出来れば歩きたいところです。
水上から県道63号線(水上・片品線)を遡上。この辺りは利根川の源流で、藤原ダム・須田貝ダム・奈良俣ダム・矢木沢ダムが続く首都圏の水ガメ地帯。照葉(てりは)峡は湯の小屋沢川の渓谷に沿ってひろがる景勝で、岩をかむ清流に懸かる紅葉が見事。
照葉峡は紅葉のピークのため、それでなくても狭い(1.5車線程度)道路で(私も含めて)路上駐車+撮影しながら進むため随所で渋滞が発生。
俳人水原秋桜子も何度も吟行に訪れたとかで、点在する11の小滝に銘がつけられている。照葉峡は山腹に映える紅葉よりも「水と紅葉」の取り合わせが見所。
照葉峡からさらに片品側へ進んだ一帯(坤六峠直下)が奥利根水源の森です。群馬県武尊(ほたか)山の北麓にあたり、近年林野庁により整備された600haの広大な森林公園です。
園内にはこれといった施設はありませんが、小春日和の一日を森林浴で過ごすにはうってつけの場所です。照葉峡より標高が高い(1,400m)ため、紅葉のピークは1週間ほど過ぎていましたが、「全山紅葉」をしのばせる見事なブナ林が広がっていました。
坤六(こんろく)峠は水上町と片品村の境界にあたり、標高が1,630mあるため毎年5月末まで冬季通行止めになる。坤六という地名にしては珍しい名前は、かつてこの林道の開発に尽力した当時の群馬県知事=神田坤六氏に由来する。(←群馬県人でも知らない人が多い。エヘン!) 峠を下った片品側にも見事な紅葉がひろがっていた。