(2001.11.4)

写 真 館


( 奥日光編 )

日光の紅葉は金精峠から始まり、湯の湖・戦場ヶ原・竜頭の滝・中禅寺湖・いろは坂へ約1ヶ月かけて下ってきます。今回取材した時点(10月7日)では竜頭の滝辺りが見頃で、戦場ヶ原ではもう黄葉が風に舞い始めていましたが、奥鬼怒林道(山王林道)では見事な紅葉に出合うことができました。

(桜ほどではありませんが)紅葉もあっという間に終わってしまうため、見頃とお天気と休日のタイミングが合わずに撮り逃がしてしまう年も少なくありませんが、今年は比較的うまくいったシーズンだったかなと思っています。



 

日光・戦場ヶ原の奥にある小田代ヶ原は7月29日号でご紹介しましたが、濃霧で思うような写真が撮れなかったため、性懲りもなく再度チャレンジしました。結果は前回よりひどい濃霧に加えて、(紅葉の季節のため)夜明け前というのに立錐ならぬ立脚(三脚)の余地もない混雑にウンザリ。(私も含めて)ちょっと皆んな変んっ!! 
左の写真は人混みから逃れて木道の端っこで寒さに震えながら撮った一枚です。男体山の右肩から日が昇ろうとしています。
混雑の小田代ヶ原を早々に引き上げ、カラ松の林間コースを戦場ヶ原へ向かう。日が昇るにつれて立ち込めた霧が晴れ白樺の樹林が朝日に輝く。
黄葉のトンネルをぬって戦場ヶ原へ。
戦場ヶ原の北端にある泉門池近くの黄葉。まだ早朝のため木道を行く人も少なく、ハイシーズンとは思えない静かなたたずまい。
戦場ヶ原から山王峠を経て栗山村へ抜ける奥鬼怒林道は知る人ぞ知る紅葉の穴場です。写真は林道の入口にあたる光徳牧場の近くで撮ったものです。この辺りは水源涵養林になっていてミズナラの黄葉が見事です。
更に登り詰めた山王峠頂上付近の紅葉です。奥鬼怒林道は未改修区間も残る「難路」のため観光バスが入ってこないので中禅寺湖やいろは坂の喧噪がうそのようです。
日光と山ひとつ隔てた栗山村は鄙びた山村で、奥鬼怒温泉や女夫淵温泉といった「ランプの宿」への入口でもあります。また、この辺りは鬼怒川の源流にあたり、川俣ダム・川治ダム・五十里(いかり)ダムが連続する「ダム銀座」です。写真は川俣ダムの下部に展開する「瀬戸合(せとあい)峡」で、紅葉の名所になっています。ダムができるまでは巖峰を仰ぎながら渓谷を散策できたのでしょうが、今はダムの堰堤から見下ろすしかありません。

このページの壁紙およびタイトルバックアニメは「幻影素材工房」さんから拝借しました。