(2001.-7.-1)

写 真 館

房総・ボク(奥)の細道


常磐道や東関東道など千葉県を横断する高速道路は早くから整備されてきたのに対し、房総半島を南へ向かう道路は館山道がようやく木更津南まで開通したところです。

このため、銚子や館山といった「奥地」(失礼!)は距離のわりに時間がかかり、さらに週末の午後はゴルフの帰り車も加わって大渋滞になるため、県内にいながらなかなか足が向かない地域でした。

が、今回思い切って銚子の犬吠埼(いぬぼうざき)と内房の鋸山(のこぎりやま)へ取材に行って来ました。何れも拙宅から片道100km程度の行程ですが、2.5〜3時間かかりました。うーむ、やっぱり近くて遠い……。



犬吠埼灯台は明治7年の完成、というから「築126年」になる年代物ですが、今も現役で活躍しています。
灯台下には太平洋の波に洗われた荒磯が広がっています。この日は好天に恵まれましたが、それでも潮が満ちてくるにつれて波が荒くなってきました。
銚子半島の南岸は高さ40〜50mの崖になって下総丘陵が太平洋に落ち込んでいます(=屏風ヶ浦)。約9kmにわたって茶褐色の崖が続き、「東洋のドーバー」(!?)ともいわれています。(本物のドーバーも見たことないが…)
鋸山は山とも言えないほどの高さ(海抜329m)ですが、海岸から屹立しているため眺望は抜群で、冬の好天時には眼下の浦賀水道を隔てて対岸の三浦半島から伊豆半島や富士山まで望むことができるそうです。
山中には日本寺という曹洞宗の古刹があって、31mの大石仏(左写真)や多数の羅漢像などが10万坪の敷地に点在しています。
かつての石切場が随所にあって独特の景観を作り出しています。